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シルク加工の下着 シルフィードSilk's Undergarment Sylphide.
敏感肌のために生まれたシルク加工の下着 シルフィード
新聞・雑誌掲載紹介
シルク加工の下着 シルフィードの新聞掲載記事をご紹介
シルク加工の下着 シルフィードが「敏感肌向き下着」として紹介される
染め物のアート
敏感肌向き下着
「かぶれにくい」繊維開発
染め物業者のアート(群馬県桐生市)は群馬県繊維工業試験場(同)と共同で、絹に含まれるたんぱく質を綿や化学繊維に定着させる技術を開発した。絹独自の肌触りや保湿性などの機能が、洗濯を繰り返しても持続する。アートはアレルギーなど敏感肌の人でも「かぶれにくい」(伊藤久夫社長)下着を生産する。
繭からたんぱく質のセリシンやフィブロインを抽出。化粧品などに含まれるリン脂質ポリマーと混ぜ合わせ、ゲル状にする。ゲルは染色機械で繊維に定着させる。配合する分量比などは繊維工業試験場と共同で研究した。加工した繊維は保湿性や吸湿性が高く、肌疾患のある人でも長時間着用できるとしている。同社はセリシンやフィブロインを定着させる技術を開発しているが、数回洗濯すると機能が低下する問題点があった。耐水性を持つポリマーを混ぜることで、セリシンやフィブロインの量も従来の十分の一程度に削減できるという。
加工した繊維を縫製して商品化。群馬県高崎市の衣料品店で試験的に販売を始めた。今後は下着やスポーツ用のスパッツを生産し、アパレルなどに出荷する考え。
敏感肌向き下着
「かぶれにくい」繊維開発
染め物業者のアート(群馬県桐生市)は群馬県繊維工業試験場(同)と共同で、絹に含まれるたんぱく質を綿や化学繊維に定着させる技術を開発した。絹独自の肌触りや保湿性などの機能が、洗濯を繰り返しても持続する。アートはアレルギーなど敏感肌の人でも「かぶれにくい」(伊藤久夫社長)下着を生産する。
繭からたんぱく質のセリシンやフィブロインを抽出。化粧品などに含まれるリン脂質ポリマーと混ぜ合わせ、ゲル状にする。ゲルは染色機械で繊維に定着させる。配合する分量比などは繊維工業試験場と共同で研究した。加工した繊維は保湿性や吸湿性が高く、肌疾患のある人でも長時間着用できるとしている。同社はセリシンやフィブロインを定着させる技術を開発しているが、数回洗濯すると機能が低下する問題点があった。耐水性を持つポリマーを混ぜることで、セリシンやフィブロインの量も従来の十分の一程度に削減できるという。
加工した繊維を縫製して商品化。群馬県高崎市の衣料品店で試験的に販売を始めた。今後は下着やスポーツ用のスパッツを生産し、アパレルなどに出荷する考え。
シルク加工の下着 シルフィードが「肌に優しい加工の下着」として紹介される
アート
肌に優しい加工の下着
絹たんぱくと特殊樹脂合体
皮膚障害やアトピーにも効果があるという新加工を付与したした下着
アート(本社群馬県桐生市、伊藤久夫社長、電話0277・54・5178)は絹たんぱくを利用した肌に優しい特殊加工技術を用いたインナー商品を開発し、インターネット通販や百貨店で販売するほか、加工のみの受託業務をはじめる。
新加工は、女性用下着で急増している締め付け部分に起きる肌アレルギーの解消をめざして開発した。すでに市販されているレース、テープ、バンドなどにビタミンCやアミノ酸処理したストッキングや靴下、ブラジャーやショーツは一定の効果はあるが、すべての肌タイプに適応できないと言われる。
同社が群馬県と共同開発した新技術は絹たんぱくと生体親和性リン脂質ポリマーを合体させる技術とそのコーティング加工技術。どの繊維にも付与でき、種々の機能可能だ。新加工を用いたインナーは合成繊維に絹の特性を持たせ、肌に優しいだけでなく、皮膚障害やアトピーにも効果があるという。ショーツやブラジャーは介護用にも応用できる。 昨年11月に特許を出願。現在、群馬大学医学部にモニター検査を依頼中で、今春から各種展示会に出展するほか、群馬県高崎市の絹製品専門店で販売する。
肌に優しい加工の下着
絹たんぱくと特殊樹脂合体
皮膚障害やアトピーにも効果があるという新加工を付与したした下着
アート(本社群馬県桐生市、伊藤久夫社長、電話0277・54・5178)は絹たんぱくを利用した肌に優しい特殊加工技術を用いたインナー商品を開発し、インターネット通販や百貨店で販売するほか、加工のみの受託業務をはじめる。
新加工は、女性用下着で急増している締め付け部分に起きる肌アレルギーの解消をめざして開発した。すでに市販されているレース、テープ、バンドなどにビタミンCやアミノ酸処理したストッキングや靴下、ブラジャーやショーツは一定の効果はあるが、すべての肌タイプに適応できないと言われる。
同社が群馬県と共同開発した新技術は絹たんぱくと生体親和性リン脂質ポリマーを合体させる技術とそのコーティング加工技術。どの繊維にも付与でき、種々の機能可能だ。新加工を用いたインナーは合成繊維に絹の特性を持たせ、肌に優しいだけでなく、皮膚障害やアトピーにも効果があるという。ショーツやブラジャーは介護用にも応用できる。 昨年11月に特許を出願。現在、群馬大学医学部にモニター検査を依頼中で、今春から各種展示会に出展するほか、群馬県高崎市の絹製品専門店で販売する。
シルク加工の下着 シルフィードが「情熱で肌に優しい布」として紹介される
情熱で肌に優しい布
染色業 伊藤 久夫さん
繭の成分化繊に付着
繭の表面にあって、産毛のように見える「毛羽」から絹タンパク質を取り出し、ナイロンの布に付着させる技術が織物のまち桐生で生まれた。合成繊維と天然を組み合わせて作られた人肌に近い布は、敏感肌に悩む女性のインナー・ウェアなどに活用され、二月から県内のドラッグストアで販売が始まった。
開発に携わった同市相生町、染色・整理業のアート社長、伊藤久夫さん(64)は、「天然物が素晴らしいのは分かっていても、正絹の品質はネクタイしか身に着けられない。シルクが持つ機能性だけでも多くの人に提供したい」と、開発への思いを話す。
会社から近い県繊維工業試験場に二日に一度は通い詰めた。天然繊維の粉末や溶液を使った加工技術の開発は、試験場と共同で2000年4月から2003年3月まで三年間を費やした。
試験場から「捨てられている毛羽を生かす研究をしたい。良質の絹タンパク質のセリシンなどを抽出して、合成繊維に付着させる」と提案されたのが始まりだった。
綿やワールを使ったことはあった。しかし、提案まで、絹を扱ったことはない。採算面などから「手を出せない」と思い込んでいた。「捨てられていた毛羽の活用が進めば、養蚕農家の助けになる」と思い、受けた。
研究は当初から①ナイロンの布にセリシンをどのくらい付けるか②セリシンと何を混ぜれば耐洗濯性が増すか-が難問として浮かび上がった。
研究に没頭する中、絹タンパクの添加量を間違えた。「予定の十分の一しか入れなかった。ところが風合いも効果も申し分ない物ができた」。失敗がもたらした幸運が難問の一つを解決した。
もう一つの壁を越えるには大手化粧品に書かれた成分表の「リン脂質ポリマー」がヒントになった。セリシンとポリマーを混ぜることで、「一年間洗濯しても効果の落ちない布」ができた。
毛羽を140度の高温で熱し、水に溶ける状態にしてセリシンを取り出す機械が2003年6月に設置された。試験場と同じ機械で、国庫補助を受けた。「製品化への道が一挙に開けた」と導入の喜びを思い起こす。 この間、衣料品店やデパートで研究に使う女性用の下着を買い集めた。製品化への情熱と開発の困難さを物語る"証拠"は今でも「社内の倉庫に詰まっている」。
試作品は、知人や社員を通してアトピー性皮膚炎などに悩む人たちに使ってもらった。「着心地は良い」「薬を付けなくてもかゆくない」「久しぶりに眠れた」。うれしい返事が多かった。本県での販売より前、昨年十月から先行販売した中国地方では、女性用の一万セットのタンクトップとスパッツを用意、今のところ返却はない。
「絹は身に着けた時にぬくもり感がある。吸水性が良いからさらさら感もある。抗菌効果もあるといわれている。絹の優れた性質が女性たちの悩みを解決していると思っている」
市内の倉庫に毛羽が2トン以上眠っている。「すぐに使い切ると思っていたが、実際に使うのは当初見込みの十分の一。今後は男性用のアンダーシャツやスパッツの開発にも力を入れる」。絹への関心が化粧品や医療分野へと広がる中で、布地の世界でも絹の可能性を模索する試みが地道に続けられている。
先進加工技術で特許出願
絹タンパク質のさまざまな特徴と合成繊維の強さを"結合"させる研究は、中小企業産学官連携促進事業の一環で、地域のものづくりを育成するために行われた。県繊維工業試験場は他に、群馬大学や企業と炭素繊維の開発を手がけたこともある。
実用化された今回の研究成果は、中国や東南アジアでは「まだできない加工技術」であり、試験場と開発にかかわった企業は共同で2003年11月に特許出願した。
試験場で当時、絹タンパク質の研究に携わった県新政策課科学技術振興室の上石洋一室長は「製品の評判は良いと聞いている。毛羽の使用量は当初予想より減ったが、国内では多量の合成繊維の布が生産されており、加工技術を応用できる分野は広い。毛羽の使用量は確実に増えていく」と展望している。
染色業 伊藤 久夫さん
繭の成分化繊に付着
繭の表面にあって、産毛のように見える「毛羽」から絹タンパク質を取り出し、ナイロンの布に付着させる技術が織物のまち桐生で生まれた。合成繊維と天然を組み合わせて作られた人肌に近い布は、敏感肌に悩む女性のインナー・ウェアなどに活用され、二月から県内のドラッグストアで販売が始まった。
開発に携わった同市相生町、染色・整理業のアート社長、伊藤久夫さん(64)は、「天然物が素晴らしいのは分かっていても、正絹の品質はネクタイしか身に着けられない。シルクが持つ機能性だけでも多くの人に提供したい」と、開発への思いを話す。
会社から近い県繊維工業試験場に二日に一度は通い詰めた。天然繊維の粉末や溶液を使った加工技術の開発は、試験場と共同で2000年4月から2003年3月まで三年間を費やした。
試験場から「捨てられている毛羽を生かす研究をしたい。良質の絹タンパク質のセリシンなどを抽出して、合成繊維に付着させる」と提案されたのが始まりだった。
綿やワールを使ったことはあった。しかし、提案まで、絹を扱ったことはない。採算面などから「手を出せない」と思い込んでいた。「捨てられていた毛羽の活用が進めば、養蚕農家の助けになる」と思い、受けた。
研究は当初から①ナイロンの布にセリシンをどのくらい付けるか②セリシンと何を混ぜれば耐洗濯性が増すか-が難問として浮かび上がった。
研究に没頭する中、絹タンパクの添加量を間違えた。「予定の十分の一しか入れなかった。ところが風合いも効果も申し分ない物ができた」。失敗がもたらした幸運が難問の一つを解決した。
もう一つの壁を越えるには大手化粧品に書かれた成分表の「リン脂質ポリマー」がヒントになった。セリシンとポリマーを混ぜることで、「一年間洗濯しても効果の落ちない布」ができた。
毛羽を140度の高温で熱し、水に溶ける状態にしてセリシンを取り出す機械が2003年6月に設置された。試験場と同じ機械で、国庫補助を受けた。「製品化への道が一挙に開けた」と導入の喜びを思い起こす。 この間、衣料品店やデパートで研究に使う女性用の下着を買い集めた。製品化への情熱と開発の困難さを物語る"証拠"は今でも「社内の倉庫に詰まっている」。
試作品は、知人や社員を通してアトピー性皮膚炎などに悩む人たちに使ってもらった。「着心地は良い」「薬を付けなくてもかゆくない」「久しぶりに眠れた」。うれしい返事が多かった。本県での販売より前、昨年十月から先行販売した中国地方では、女性用の一万セットのタンクトップとスパッツを用意、今のところ返却はない。
「絹は身に着けた時にぬくもり感がある。吸水性が良いからさらさら感もある。抗菌効果もあるといわれている。絹の優れた性質が女性たちの悩みを解決していると思っている」
市内の倉庫に毛羽が2トン以上眠っている。「すぐに使い切ると思っていたが、実際に使うのは当初見込みの十分の一。今後は男性用のアンダーシャツやスパッツの開発にも力を入れる」。絹への関心が化粧品や医療分野へと広がる中で、布地の世界でも絹の可能性を模索する試みが地道に続けられている。
先進加工技術で特許出願
絹タンパク質のさまざまな特徴と合成繊維の強さを"結合"させる研究は、中小企業産学官連携促進事業の一環で、地域のものづくりを育成するために行われた。県繊維工業試験場は他に、群馬大学や企業と炭素繊維の開発を手がけたこともある。
実用化された今回の研究成果は、中国や東南アジアでは「まだできない加工技術」であり、試験場と開発にかかわった企業は共同で2003年11月に特許出願した。
試験場で当時、絹タンパク質の研究に携わった県新政策課科学技術振興室の上石洋一室長は「製品の評判は良いと聞いている。毛羽の使用量は当初予想より減ったが、国内では多量の合成繊維の布が生産されており、加工技術を応用できる分野は広い。毛羽の使用量は確実に増えていく」と展望している。
シルク加工の下着 シルフィードが「「メードイン桐生」の下着」として紹介される
アート
「メードイン桐生」の下着を
絹の特性付着技術応用で
念願の自社製品販売
シルクの優れた特性を付着させた繊維を用い、自主企画による婦人衣料を販売する
絹以外のあらゆる繊維にも絹の特性を持たせることができる技術を応用したものづくりを目指すのがアート(桐生市相生町二丁目、伊藤久夫社長)。レースの染色をメーンの事業としている同社だが、県繊維工業試験場(繊工試)とともに研究してきたこの技術を用い、下着を中心とする婦人衣料を自社ブランドで提供し、国内だけでなく、中国や米国でも販売を計画。「メードイン桐生」で勝負する。
カイコのまゆから絹糸を引く際には「まゆけば」という綿状のものがたくさん出る。まゆの周りにあるけばの部分のことで、従来は不用な副産物として捨てられていたが、絹の主成分であるセリシンとフィブロインを豊富に含んでいることが分かった。
繊工試と共同で研究を進め、まゆけばを熱湯の中で煮込んでセリシンとフィブロインを水溶液として抽出する手法を生み出し、特許を取得した。フィブロインだけ、あるいはセリシンだけを取り出すこともできる。
絹には抗酸化性や保湿性、紫外線の遮断、美白などの優れた性質があるが、水溶液もこうした特性を有している。同社はこの水溶性を用い、絹の良さを他の繊維に付着させる加工技術でも特許を取得。「SF(セリシン・フィブロイン)加工」と名づけた。30回以上洗濯しても効果を失わないという。
独自ブランドによる婦人衣料品の展開は「SF加工」を用い、保湿性を有しながらも無駄な水分は排出する絹の特質による着心地、履き心地の良さや美白効果などで差別化を図る。以前、試験的に製品をつくって関係者に試してもらったところ、「身につけている感じがしない」「風合いがさらさらしている」などと好評だった。
下着と衣料品の両方のデザインができるデザイナーと協力して年内に製品化し、モニター調査での反応をみて市販に移る。国内は大手百貨店で販売を見込んでいるほか、中国・上海へのアンテナショップ出店や米国での販売も予定している。
伊藤社長は「自社製品をつくり、自分のところで売るのがずっと夢だった。『絶対にメードイン桐生』」の下着をつくりたい」と意気込む。海外での販売についても「中国では日本メーカーの下着が人気になるなど、いいものへのニーズは高い」と力を込める。目下、イメージにふさわしいブランド名を考案中だ。
「メードイン桐生」の下着を
絹の特性付着技術応用で
念願の自社製品販売
シルクの優れた特性を付着させた繊維を用い、自主企画による婦人衣料を販売する
絹以外のあらゆる繊維にも絹の特性を持たせることができる技術を応用したものづくりを目指すのがアート(桐生市相生町二丁目、伊藤久夫社長)。レースの染色をメーンの事業としている同社だが、県繊維工業試験場(繊工試)とともに研究してきたこの技術を用い、下着を中心とする婦人衣料を自社ブランドで提供し、国内だけでなく、中国や米国でも販売を計画。「メードイン桐生」で勝負する。
カイコのまゆから絹糸を引く際には「まゆけば」という綿状のものがたくさん出る。まゆの周りにあるけばの部分のことで、従来は不用な副産物として捨てられていたが、絹の主成分であるセリシンとフィブロインを豊富に含んでいることが分かった。
繊工試と共同で研究を進め、まゆけばを熱湯の中で煮込んでセリシンとフィブロインを水溶液として抽出する手法を生み出し、特許を取得した。フィブロインだけ、あるいはセリシンだけを取り出すこともできる。
絹には抗酸化性や保湿性、紫外線の遮断、美白などの優れた性質があるが、水溶液もこうした特性を有している。同社はこの水溶性を用い、絹の良さを他の繊維に付着させる加工技術でも特許を取得。「SF(セリシン・フィブロイン)加工」と名づけた。30回以上洗濯しても効果を失わないという。
独自ブランドによる婦人衣料品の展開は「SF加工」を用い、保湿性を有しながらも無駄な水分は排出する絹の特質による着心地、履き心地の良さや美白効果などで差別化を図る。以前、試験的に製品をつくって関係者に試してもらったところ、「身につけている感じがしない」「風合いがさらさらしている」などと好評だった。
下着と衣料品の両方のデザインができるデザイナーと協力して年内に製品化し、モニター調査での反応をみて市販に移る。国内は大手百貨店で販売を見込んでいるほか、中国・上海へのアンテナショップ出店や米国での販売も予定している。
伊藤社長は「自社製品をつくり、自分のところで売るのがずっと夢だった。『絶対にメードイン桐生』」の下着をつくりたい」と意気込む。海外での販売についても「中国では日本メーカーの下着が人気になるなど、いいものへのニーズは高い」と力を込める。目下、イメージにふさわしいブランド名を考案中だ。
シルク加工の下着 シルフィードの「独自技術で仕上げまで」が紹介される
独自技術で仕上げまで
自社製品展開も模索
「メードイン桐生目指す」
新技術を用い製品開発に力
創業当初から、染めから仕上げまでを一貫して行う。固有の染色や加工技術も数多く有し、それらを生かした自社製品の展開なども模索している。現社長の伊藤久夫さんが創業者。朝倉染布に23年間勤務した伊藤さんは主に技術畑を歩み、海外の企業の技術指導などにも携わった。
「仕事は本当に面白かった。(朝倉染布で)骨を埋めようと思っていたから、実は独立する気もなかった」という。それが倒産した染色会社に設備がそっくり残っていると、人づてに紹介されたことをきっかけに開業することになった。40歳のときだった。
以来、ときには機械を自作し、独自の加工技術を次々と編み出してきた。創業間もなくから手掛けているしわ加工は、現在も受注が増え続けている。洗っても取れないのが特徴で、自在なしわを表現することが可能だ。
従来は化合繊の生地だけの加工だったが、綿などの天然繊維にも行う方法を編み出し、昨秋から実用化した。特殊な樹脂を用いることで実現した。化合繊より難易度が高く、生地を傷めずに加工するには独特のノウハウが必要という。
ほかではむら染めなども得意とする。近年力を入れているのが、絹タンパクのセリシンとフィブロインを繊維に付着させることで、肌触りに付着させることで、肌触りの良さや殺菌性といったシルクの優れた性質を絹以外の生地に持たせる「SF加工」を活用した製品開発。
県繊維工業試験場との共同研究で生まれたこの加工法を用いたものづくりを行うため、社内に専門の事業部を設立。繊維業界の中小企業の脱下請けへの取り組みを支援する中小繊維製造事業者自立事業の初年度に採択され、マーケティングを兼ねて女性用下着の開発などに取り組んだ。
現在は伸縮性のある生地に加工を施し、スポーツ関連の市場開拓を模索。同じ桐生市内の靴下メーカー、丸登靴下工業と組んでドラッグストア向けに供給している「スリム効果のあるインナーウエア」は丸登靴下工業が生地を手掛け、アートが染色とSF加工を施した製品。売れ行きは好調という。
「今は自分から動かないといけない時代。さぼったらさぼった分がはね返ってくる。だから動き続けますよ」と伊藤社長。 将来的に目指すのはSPA(製造小売業)。「メードインジャパンのさらに先を行き、メードイン桐生を目指したい。それができれば最高。新しいものに取り組みながら、ホームランではなくヒットを積み重ねていきたい」と語っている。
プロフィル:
1982年(昭和57年)5月に株式会社として現在地で創業。従業員数は15人。うち9人が女性。所在地は桐生市相生町二丁目620。
自社製品展開も模索
「メードイン桐生目指す」
新技術を用い製品開発に力
創業当初から、染めから仕上げまでを一貫して行う。固有の染色や加工技術も数多く有し、それらを生かした自社製品の展開なども模索している。現社長の伊藤久夫さんが創業者。朝倉染布に23年間勤務した伊藤さんは主に技術畑を歩み、海外の企業の技術指導などにも携わった。
「仕事は本当に面白かった。(朝倉染布で)骨を埋めようと思っていたから、実は独立する気もなかった」という。それが倒産した染色会社に設備がそっくり残っていると、人づてに紹介されたことをきっかけに開業することになった。40歳のときだった。
以来、ときには機械を自作し、独自の加工技術を次々と編み出してきた。創業間もなくから手掛けているしわ加工は、現在も受注が増え続けている。洗っても取れないのが特徴で、自在なしわを表現することが可能だ。
従来は化合繊の生地だけの加工だったが、綿などの天然繊維にも行う方法を編み出し、昨秋から実用化した。特殊な樹脂を用いることで実現した。化合繊より難易度が高く、生地を傷めずに加工するには独特のノウハウが必要という。
ほかではむら染めなども得意とする。近年力を入れているのが、絹タンパクのセリシンとフィブロインを繊維に付着させることで、肌触りに付着させることで、肌触りの良さや殺菌性といったシルクの優れた性質を絹以外の生地に持たせる「SF加工」を活用した製品開発。
県繊維工業試験場との共同研究で生まれたこの加工法を用いたものづくりを行うため、社内に専門の事業部を設立。繊維業界の中小企業の脱下請けへの取り組みを支援する中小繊維製造事業者自立事業の初年度に採択され、マーケティングを兼ねて女性用下着の開発などに取り組んだ。
現在は伸縮性のある生地に加工を施し、スポーツ関連の市場開拓を模索。同じ桐生市内の靴下メーカー、丸登靴下工業と組んでドラッグストア向けに供給している「スリム効果のあるインナーウエア」は丸登靴下工業が生地を手掛け、アートが染色とSF加工を施した製品。売れ行きは好調という。
「今は自分から動かないといけない時代。さぼったらさぼった分がはね返ってくる。だから動き続けますよ」と伊藤社長。 将来的に目指すのはSPA(製造小売業)。「メードインジャパンのさらに先を行き、メードイン桐生を目指したい。それができれば最高。新しいものに取り組みながら、ホームランではなくヒットを積み重ねていきたい」と語っている。
プロフィル:
1982年(昭和57年)5月に株式会社として現在地で創業。従業員数は15人。うち9人が女性。所在地は桐生市相生町二丁目620。
株式会社アートが「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた
地域産業資源活用事業計画
桐生市内の3社認定
桐生市内の3社が中小企業地域資源活用推進法に基づく「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた。認定企業は試作品開発や販路開拓などに対する支援や地域中小企業応援ファンドによる出資、専門家の人的支援、設備投資の減税など各種支援が受けられるようになる。
3社は染色加工業のアート(相生町二丁目、伊藤久夫社長)とレース製品製造業のフジレース(相生町一丁目、中野隆雄社長)、ニット製品製造販売業のミラノリブ(本町二丁目、笹口晴美社長)。
アートは合成繊維に絹抽出成分を染み込ませた素材を生かしたインナー商品の展開を図る。フジレースは和紙を用いたブラインドや寝具、農業資材、衣料品などの商品化を目指す。ミラノリブは県産絹糸を用い、フルオーダーで個別受注が可能な生産システム確立とブランド化を進める。
桐生市内の3社認定
桐生市内の3社が中小企業地域資源活用推進法に基づく「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた。認定企業は試作品開発や販路開拓などに対する支援や地域中小企業応援ファンドによる出資、専門家の人的支援、設備投資の減税など各種支援が受けられるようになる。
3社は染色加工業のアート(相生町二丁目、伊藤久夫社長)とレース製品製造業のフジレース(相生町一丁目、中野隆雄社長)、ニット製品製造販売業のミラノリブ(本町二丁目、笹口晴美社長)。
アートは合成繊維に絹抽出成分を染み込ませた素材を生かしたインナー商品の展開を図る。フジレースは和紙を用いたブラインドや寝具、農業資材、衣料品などの商品化を目指す。ミラノリブは県産絹糸を用い、フルオーダーで個別受注が可能な生産システム確立とブランド化を進める。
丸登靴下工業株式会社が「桐生で唯一の靴下専業」として紹介される
桐生で唯一の靴下専業
繊維製品製造 丸登靴下工業
自社工場で高級ゾーン
大量生産品は中国を活用
補正下着分野にも進出
高級靴下を生産する傍ら、新事業として体形補正機能を持つ女性向けのアンダーウエアを生産。「日本に2台しかない」という無縫製立体編み機を導入して製品化している
桐生産地で唯一の靴下専業メーカー。有名セレクトショップ向けの製品などを手掛ける。2年前からは中国の活用も始めた。2年前から靴下製造技術のノウハウを生かし、体形補正機能をもたせたタンクトップやショートパンツの生産を始めた。
東京都内で創業。先代の若島登一さんが個人で興した。工場疎開で戦火が激しくなった1944年(昭和19年)に桐生へと移った。戦後は一時中断したが、48年(同23年)ごろに再開。創業以来、一貫して靴下づくりを行っている。
靴下メーカーはかつて高崎市内に数多くあったが、今では皆無。桐生市内にも以前は5-6軒が存在したというが、現在は同社だけになった。
都内の問屋を通じた受注生産。供給先は「シップス」「ビームス」「ユナイテッドアローズ」といったセレクトショップや「パーリーゲーツ」などのブランド向けが中心。色柄や素材、形状に凝ったものを手掛ける。
「今は変わったものでないと注文が寄せられない」と若島康孝取締役営業部長。ボタンやレースを用いたり、通常は足裏の滑り止めに用いる「ラバープリント」で柄を施すなど、工夫を凝らした製品を提案している。
自社工場で高級ゾーンの製品を手掛ける一方で、大量生産品は中国・杭州の現地工場に生産委託している。04年には年間1万足に達している。
新たな柱に育てようと取り込むニット製品は、04年にドイツ製の立体編み機を導入して生産。無縫製で製品化するため、縫い目の凸凹がなく、身につけた場合に体のラインが美しくでるほか、素材の伸縮による着やせ機能をボディラインに沿って編織しているため、極端に体を締め付けず、長時間着ても疲れないという。
女性の足を引き締める機能を持たせた「圧力ソックス」の企画製造で5年前から協力関係にあるマキシマム(中村弘社長)と二人三脚で取り組んでいる。同じ桐生市内の染色加工業・アートが持つ、絹の優れた特性を他の繊維に付与する「SF加工」を施すことで付加価値を高め、「細身シルエット」の名称で昨年9月、群馬、広島両県のドラッグストアを通じて試験販売。これまでに1万5千枚を売った。
8月からは全国展開を図りたい考え。試験販売で顧客から得たアンケート結果を基に、ニーズに応じた商品開発を進めている。「桐生発の商品として、全国に販売していく」のが目標だ。
若島取締役は「新しいものに挑戦し、差別化を図っていかないと残っていけない。自社生産と中国の活用、それに新事業の三つの柱でバランスよく展開していきたい」と語っている。
プロフィル:
1933年(昭和8年)に東京都板橋区で創業。戦時中に桐生市営本町二丁目に移転。戦後、同境野町で再開し、52年(同27年)に有限会社。55年(同30年)に現在地に移転し、78年(同53年)に株式会社となった。若島嘉男社長。従業員数は15人。所在地は桐生市新宿三丁目6の8。
繊維製品製造 丸登靴下工業
自社工場で高級ゾーン
大量生産品は中国を活用
補正下着分野にも進出
高級靴下を生産する傍ら、新事業として体形補正機能を持つ女性向けのアンダーウエアを生産。「日本に2台しかない」という無縫製立体編み機を導入して製品化している
桐生産地で唯一の靴下専業メーカー。有名セレクトショップ向けの製品などを手掛ける。2年前からは中国の活用も始めた。2年前から靴下製造技術のノウハウを生かし、体形補正機能をもたせたタンクトップやショートパンツの生産を始めた。
東京都内で創業。先代の若島登一さんが個人で興した。工場疎開で戦火が激しくなった1944年(昭和19年)に桐生へと移った。戦後は一時中断したが、48年(同23年)ごろに再開。創業以来、一貫して靴下づくりを行っている。
靴下メーカーはかつて高崎市内に数多くあったが、今では皆無。桐生市内にも以前は5-6軒が存在したというが、現在は同社だけになった。
都内の問屋を通じた受注生産。供給先は「シップス」「ビームス」「ユナイテッドアローズ」といったセレクトショップや「パーリーゲーツ」などのブランド向けが中心。色柄や素材、形状に凝ったものを手掛ける。
「今は変わったものでないと注文が寄せられない」と若島康孝取締役営業部長。ボタンやレースを用いたり、通常は足裏の滑り止めに用いる「ラバープリント」で柄を施すなど、工夫を凝らした製品を提案している。
自社工場で高級ゾーンの製品を手掛ける一方で、大量生産品は中国・杭州の現地工場に生産委託している。04年には年間1万足に達している。
新たな柱に育てようと取り込むニット製品は、04年にドイツ製の立体編み機を導入して生産。無縫製で製品化するため、縫い目の凸凹がなく、身につけた場合に体のラインが美しくでるほか、素材の伸縮による着やせ機能をボディラインに沿って編織しているため、極端に体を締め付けず、長時間着ても疲れないという。
女性の足を引き締める機能を持たせた「圧力ソックス」の企画製造で5年前から協力関係にあるマキシマム(中村弘社長)と二人三脚で取り組んでいる。同じ桐生市内の染色加工業・アートが持つ、絹の優れた特性を他の繊維に付与する「SF加工」を施すことで付加価値を高め、「細身シルエット」の名称で昨年9月、群馬、広島両県のドラッグストアを通じて試験販売。これまでに1万5千枚を売った。
8月からは全国展開を図りたい考え。試験販売で顧客から得たアンケート結果を基に、ニーズに応じた商品開発を進めている。「桐生発の商品として、全国に販売していく」のが目標だ。
若島取締役は「新しいものに挑戦し、差別化を図っていかないと残っていけない。自社生産と中国の活用、それに新事業の三つの柱でバランスよく展開していきたい」と語っている。
プロフィル:
1933年(昭和8年)に東京都板橋区で創業。戦時中に桐生市営本町二丁目に移転。戦後、同境野町で再開し、52年(同27年)に有限会社。55年(同30年)に現在地に移転し、78年(同53年)に株式会社となった。若島嘉男社長。従業員数は15人。所在地は桐生市新宿三丁目6の8。